[韓国で働く先輩にインタビュー企画 Vol.1] 韓国ファッション通販会社インターン H.Sさん

こんにちは、イルハジャメディアです。今回は「韓国で働く先輩にインタビュー企画 Vol. 1」!!

この企画では、韓国で働く先輩にインタビューし、彼らが仕事をする中で得た機会や感じたこと、貴重なアドバイスについて探り、韓国で働くことに興味がある方々にとって、参考になる情報をお届けする企画です。

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それでは、早速インタビューを見ていきましょう!


目次[非表示]

留学時代を振り返って

1. 韓国で生活をされて何年になりますか?

韓国留学(2019年9月~2020年2月末) 6ヶ月

韓国ワーホリ(2022年7月~現在) 10ヶ月目

計 1年4か月ほど生活しております。


2. 韓国留学に興味を持ったきっかけはなんでしたか?

もともとどこかの国に留学してみたいと思っていたからです。幼いころに英会話塾に通っていたこともあり、まずは英語圏の留学も考えましたが費用面で断念しました。そこで新たな言語を学びたいという面から、他の国で留学を考えました。

そこで韓国を選んだ理由は、幼いころから韓国ドラマや韓国ファッションに興味があったこと、ドラマを通して隣国でも習慣や性格が違うということに興味を持ったからです。


3. 留学の際はどこで、何の留学をされましたか?

釜山外国語大学校 語学堂 秋冬学期

日本の大学のカリキュラムで留学をしました。

私が日本で通っていた大学の外国語学部は、卒業条件として2年次の留学が必須となっていました。その為、その制度を通して留学をしました。

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釜山留学時代の写真

4. 留学してみて率直な感想と留学中に不安だった点はありましたか?

すごく楽しかったけど、その分苦労もあったな.. というのが率直な感想です。

韓国語をたくさん聞いて話す機会が自ずと増えるので、韓国語の実力が伸びているのを実感できたのは大きな喜びでした。

苦労面でいうと食事に慣れるのが大変でした。

不安だったことは韓国人の友達ができるかどうかでした。

最初の方は人見知りのせいでなかなか韓国人の友達ができませんでした。語学堂には外国人生徒しかいないのも理由の一つだったと思います。その後、授業で韓国人学生にインタビューする課題を通して、友達が徐々に増えていきました。


5. 今思うと、留学中にこうしておいたらよかったと思う点はありますか?

最初から積極的に韓国人学生に話しかければよかったなと思います。自分の韓国語が聞き取れなかったり、逆に相手の話が理解できなかったら申し訳ないな、と自信がなかったのが良くなかったのだと思います。
韓国の学生は日本に興味がある生徒がとても多いので、拙い韓国語でもどんどん話しかけていれば、もっといろいろな人と出会えたのかもしれません。


韓国企業でインターン - きっかけ•採用過程•勤務条件 -

1. 韓国でインターンをするきっかけは何でしたか?

留学時に知り合ったオンニの紹介でインターンに応募することになりました。


2. どのような会社でインターンをされましたか?

韓国ファッションの通販会社でインターンをしました。


3. インターン選考の応募から採用までの期間はどれぐらいでしたか?

1次選考 履歴書と課題を提出(ファッションに関するポートフォリオ)

3日後に1次合格通知、最終面接の日程調節

最終選考 面接(約30分)

翌日 合格通知

全部で1週間程度かかりました。


4. 面接では何を重視してみられていると感じましたか?

ファッションに対する知識や熱量です。

どれくらいファッションに関心があって、トレンドに敏感なのかという点を特に深く聞かれました。


5. 主に何の業務を担当されましたか?

韓国ファッション通販会社にて、日本向けのSNSマーケティングのお仕事をしていました。

韓国トレンドでありながら、日本ユーザーが関心を抱くようなコンテンツ作成をし、SNSで発信していくことが主な業務でした。


6. インターン時代の、勤務時間、職場環境などを教えてください

勤務時間は、月曜日から金曜日 14時から18時でした。
ワーキングホリデービザでのインターンで、労働時間に制限があった為、フルタイムでの勤務ではなかったです。

オフィスはSNS用の撮影ができるように、従業員数に対して広めになっており、おしゃれなカフェのような雰囲気でした。
デスク周りや設備もしっかりと完備されていて、快適な労働環境でした。

従業員数は多くなく少人数でしたが、その分チームワークが良い職場の雰囲気だと感じました。


7. インターン時代のお給料や福利厚生について教えてください。

お給料は基本給100万ウォン+食費10万ウォン

そこから4代保険が引かれて手取りは大体100万ウォンでした。

福利厚生に関しては、4代保険加入、有給休暇制度(月に1度使用可能)、食費支給、間食等の提供でした。

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インターン時代の出勤ショット


韓国企業でインターン - お仕事事情 - 

1. 韓国企業で働く前に抱いていた期待と、実際の経験はどのように違いましたか?

ついに大好きなファッション関連のお仕事ができる!!と思っていましたが、実際は地味な作業が多く、マーケティングも成果がでるまで時間がかかるのでそこのギャップはありました。


2. 韓国企業の労働文化において、どのような価値観や慣習が重視されていると感じましたか?

パリパリ文化ですかね…とりあえずやってみよう!数こなそう!のスタンスです。会議もササっと終わらせたいので、なかなか意見が出ないとこの時間もったいないからまた後日改めてと、切り上げられたこともあります。


3. 韓国企業での職場のコミュニケーションスタイルはどのような特徴がありましたか?

所属部署が少人数構成で、代表が比較的若いということもあり、上下関係ははっきりしているわけではなかったです。お互いの呼び名も、役職で呼ばずに下の名前+님で呼んでいました。
これは上下関係に厳しくなりすぎないためにしているみたいです。ただ、勤務中は必ず敬語で話すなど、最低限の礼儀はありました。


4. 韓国企業の職場の雰囲気、上司と部下の関係性はどのようなものでしたか?

ペアだったお姉さんは、友達のような上司でした。そのおかげでどんな意見でも積極的に出すことができました。マーケティングリーダーや代表はなかなか一緒に作業することがありませんでしたが、気さくに日常的な話題で会話できるような関係性でした。


5. 韓国企業では、仕事の成果よりも努力や出席時間(残業をするなど仕事の成果以外の頑張り)が評価されると感じましたか?

仕事の成果の方がより評価されると思います。


6. 韓国企業での仕事の進め方の特徴について教えてください。

お互いに干渉しないスタイル?というと良いのでしょうか。ド新人インターンの私に対して、できないところやわからないところはないか、様子を見てくれたりすることはなかったです。

なので、こちらから聞くまでは解決しないし、かといって細かいところを何度も聞くと「そんなこといちいち聞かなくてもいいよ~」と言われました。일단 알아서 하고,,,←このスタンスでした!!

新人なので少し不安な部分もありましたが、最初から裁量権が割とあるとも捉えられますね!(笑)


7. インターン時代、仕事に関して行ったトレーニングや研修があれば具体的に教えてください。

社内での研修やトレーニングはほとんどありませんでした。口頭で簡単に説明し、わからなければその都度聞く感じでした。

それとは別に個人的に自宅で画像編集等の練習を行っていました。

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出勤ショット2


韓国企業でインターン - 実際に働いてみて - 

1. 働く際に韓国語でのコミュニケーションで困ったことはありますか?

会議中にその場で思った意見を簡潔に述べることが難しいと感じました。

聞いて理解して考えて発言というところまで、スピーディーに終わらせたいのですが、スムーズに韓国語が出てきませんでした。


2. 韓国企業の仕事をした際のチームワークや協力体制はどうでしたか?
  複数人で進めたプロジェクトなどのチーム活動があれば、その経験を具体的に教えてください。

日本マーケティング担当は私含めて2人だったのでチームというかペアという感じでした。その方とは、歳が近いこともありお互い息ぴったりなチームワークだったと思います。

プロジェクトとしては、SNSを通してのプレゼント企画やインスタライブを一緒に行いました。

「プロジェクトの大まかな構成作り→代表に企画書を提出→具体的な内容(プレゼントの中身、参加方法) を決める→実行→反応をながら反省と改善」という流れで進行しました。

日本人だからこそわかる部分は積極的にアイディアを出しました。唯一の日本人だったこともあり、意見やアイディアは反映されることが多かったです。

日本人だからこそわかる部分どのSNSをどんな目的で使用しているか、よく使用するハッシュタグ、機能は日韓で差があること、では具体的に日本人は何に興味を持つのかについてをプロジェクトごとに考えるようにしていました。意見が反映されて、成果もでるとこのために日本人を雇っているのだと実感しました。


3. 韓国企業で働く上での最も大きな挑戦は何でしたか?それをどのように乗り越えましたか?

社会人経験がなかった私にとって、韓国企業で働くこと自体が大きな挑戦でした。自分なんかに務まるのかな…と常に不安でした。ただ、特別なスキルや経歴を持っているわけではないので、わからないことをはすぐ聞いたり、自宅で投稿画像の編集の練習をしたり、がむしゃらに頑張るしかなかったです。あとは少しでも役に立ちたくて、日本のトレンドや人気韓国コンテンツをSNSで調査して社内で共有するなど、自分の不安は自分で無くせるようにしていました。日本人である自分にしかできないこと何かを考えてからは、自然と自信を持てるようになりました。


4. 韓国企業の労働環境において、ストレスやプレッシャーはありましたか?

チームワークも良かったし、和やかな雰囲気だったのでありませんでした。のびのびとお仕事をさせていただいたと思います。


5. 韓国企業で働きながら韓国ならではの文化を感じたことはありましたか?具体的な例を教えてください。

・コーヒーやデザートなどの差し入れが多い

外に出るついでにコーヒーを買ってくることはもちろん、誕生日の人がいたらケーキ食べながらお仕事したり.. (笑)
あと、韓国では鉄板ですが食後にコーヒーをみんなで飲んだりと日本とは少し違ったワークスタイル文化を感じました。

・研修や新人教育がない

仕事をする際は、簡単に口頭で説明を受け、「完成度とかは気にしなくていいからとりあえずやってみてね~」と言われました。これはスピードを重視するパリパリ文化にも繋がる部分なのかはわかりませんが、特に研修や見て学んだりする時間なしに、いきなりやってみるというスタイルにはかなり戸惑いました。


6. 韓国企業でインターンとして働いてみて、この部分が成長したと感じる部分はありますか?
  ある場合は特にどの専門知識やスキルが成長したのかも具体的に教えてください。

韓国のファッショントレンドにより敏感になり、ファッション用語やファッションを表現する韓国語の単語、言い回しの知識が増えました。
例えば、은은하다,상큼하다という単語はファッションではどう表現するかとか、教科書では学べないことを学ぶことができました。


7. インターン時代、仕事において、チャレンジングなプロジェクトや困難な状況に直面した経験はありますか?
  また、それをどのように対処しましたか?

当時力を入れていなかったSNSの運営を完全に私に任されたことです。
最初は全然成果が出ずにつらかったですが、過去のやり方にとらわれずリスタートという気持ちで様々な内容の投稿に挑戦しました。その中で、反応が良かったものをピックアップして投稿していき、成果が出るようになりました。

社内メッセンジャーで代表から名指しで褒めていただいたのがすごくうれしかったです!


8. 韓国企業での働き方や経験を振り返って、ここは良かった、ここは微妙だった点があれば具体的に教えてください。

良かった点

・仕事に必要なものはすぐに取り寄せてもらえた(撮影道具など)

・意見を出しやすく、反映もされやすかった(裁量が大きかった)

・大好きだった韓国ファッション業界、仕事の実態やリアルを知ることができた

・韓国語が伸びた

・お互い仲良しだけど仕事中は礼儀を忘れずに接するのが身も引き締まって良いと思った

・福利厚生

微妙だった点

・職種柄、キラキラしていると思ったが、意外と地味な作業が多く最初はモチベーションを保つのが大変だった

・良くも悪くも適当みたいな部分がある(人によるがペアの人がそんな感じでした)

・韓国あるあるですが、交通費が出ないこと


9. 韓国企業での働き方や経験を振り返ってこんなスキルは事前に学んでおくべきだと思うものがあれば教えてください。

・PCスキル 

タイピング、Word、Excelはもちろん、Photoshopもあると尚良しです。

・韓国語

初級中級程度でOKというところもありますが、円滑なコミュニケーションと自分の負担的な部分も含めて、TOPIK5,6級程度はあったほうが良いと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回のインタビューを通じて分かったように、韓国企業でのインターンは、魅力的な文化や貴重な学び、成長の機会が詰まっています。
韓国でのインターンは、異なる環境で自己成長を促し、国際的な視野を広げる絶好の機会です。
魅力的な企業や熱意ある仕事、韓国人の方と働く事を通じて交流をし、貴重な経験を積むことは将来のキャリアに大いなるプラスとなることでしょう。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!最後までお読みいただきありがとうございました。